こんにちは、洋楽大好き MUKUです。
ニューヨークで歌の修行をした、現役ボイストレーナーです。
たくさんの人に楽しく洋楽を歌ってもらいたいので、初心者さんにもなるべくわかりやすい記事を目指しています!
今回は音感がいい人の3つの歌い方を詳しく紹介しますね♪
① メロディを完全に暗記している
② 丁寧に歌う
③ 常に先を考えながら歌う
この記事を読んで、上手い人の歌い方を真似してみましょう。
① メロディを完全に暗記している
メロディーは音符という的(マト)の繋がりで出来ている
音程がいい人が新しい曲を覚えるとき、徹底的にメロディーを記憶しようとします。
1音目から最後まで歌詞とセットで詳細に覚えます。
そして、メロディーの動きを頭で描いてイメージするのです。
例えば、いきものがかりさんの「ありがとう」のサビをお借りして説明します。
上手い人の頭の中ではこんな音が動いています並んでいます↓
音程とはいわば的(マト)です。
的と的が繋がってメロディになります。
このようにまず音符の並びが描けなければ、狙う場所がわからず外れてしまうのは当然です。
まずは繰り返しメロディを聴いて、頭の中でこのような図がイメージできるようになってください。
実際に紙に書いてみるのもいいです。
歌が上手い人はこの音の並びを一度か二度聴いただけで覚えます。
メロディーを短いフレーズごとに覚える
メロディーをだいたいでしか覚えられない人がやりがちな練習方法はこんな感じ↓
① 歌入りの音源を聴きながら歌う
② 何度か繰り返してだいたい覚えたらいきなりカラオケ
歌入りの音源を聴きながら歌っている間は、どうしても音源の歌に頼ってしまうので詳細に覚えられません。
カラオケもガイドメロディという機能に頼ってしまうのでよくありません。
上手い人はこう練習します↓
① 歌入りの音源を聴きながらヒソヒソ声で歌う
② 何度か繰り返してだいたい覚える
③ 音源を短いフレーズごとに繰り返し聴く
④ 曲を止めてアカペラで歌う
⑤ メロディを完全に覚えたら音源と一緒に歌ってぴったりハマるか確認
⑥ ③~⑤を最後まで繰り返す
短いフレーズで覚えるというのが最大のポイントです。
思い出してください。
円周率を覚えるとき教科書の数字をちょっとみては、目をつむったり天井をみたりして3.14159265・・・と唱え、
何も見なくても言えるようになったら次、という感じで覚えませんでしたか?
面倒でもメロディーはしっかり覚えましょう。
曲の途中からでも歌えるようになる
音程が悪い人はメロディーを全体の流れで覚えているので途中から歌うことができません。
前述の③のとおり、短いフレーズずつ切って覚えていけば、曲のどこからでもすんなり歌うことができます。
例えばいきものがかりさんの「ありがとう」のサビ部分の ➡ から歌えますか?
ありがとうって伝えたくて
あなたをみつめるけど
繋がれた右手は
➡ 誰よりもやさしく
ほら この恋を受け止めてる
② 丁寧に歌う
そんなの当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、上手い人の丁寧さは想像以上かもしれません。
①でメロディーを完全に覚えたら、的を外さないようダーツを投げていくだけ。
コントロール力も大切ですが、なにより丁寧に声をだすことが大事です。
出だしの音を丁寧に歌う
特にハズしやすい一音目
この音をちゃんと出すために、口から声が出る前から準備します。
ダーツを投げるまえに狙いを定めて肘をロックする感じ。
いきものがかりさんの「ありがとう」のサビの出だしを狙ってみましょう。
ありがとう~の音符はドレミファソ~です。
ちゃんと「ド」という音にヒットできましたか?
しゃくり上げを使う
出だしの音をハズしにくくする方法があります。
しゃくりあげという言葉を聞いたことがありますか?
カラオケの採点項目にも出てきますので知っている方も多いでしょう。
出すべき音より少し低く声をだし、グイッと引っ張り上げる技術です。
ちょっとやってみますね。
またまたいきものがかりさんの「ありがとう」をお借りして、
ありがとうの「う」の前の音を少し下からアタックしています。
こうすることで声を出しながら調音することができます。
あまり使いすぎると良くないのですが、【歌の出だし】と【急に音が上がる】ところで使うといいでしょう。
語尾まで丁寧に歌う
出だしや途中は良くても、語尾までちゃんと歌えている人は少ないです。
歌の上手い人は語尾がとっても奇麗。
いきものがかりさんの「ありがとう」のサビをお借りして比べてみます。
語尾が不安定な歌い方
伝えたくて~の伸ばすところが斜めに落ちて行っています。
これは最後まで音圧がキープできてない証拠。
そのため声がゆらゆら揺れてしまいました。
語尾を丁寧にのばした歌い方
波形で見ても「ありがとうって伝えたくてー」と伸ばしている部分が均等に伸びているのがわかります。
声が消えるまで音圧がキープされ、声のゆれもなくまっすぐ伸びています。
このように語尾まで丁寧に歌いましょう。
③ 常に先を考えながら歌う
音程のいい人は歌いながら常にちょっと先を考えています。
なにも考えずにその場その場で歌っていては、音程も合いづらい上に若干歌が遅れてしまいます。
一生懸命カラオケを追いかけている人よく見ます。
むしろ自分がカラオケより少し前のめりに歌ってリードするくらいの気持ちで歌わないとダメです。
高音にジャンプする箇所をおさえる
上手いひともずっと次の音を考えているというよりは「次は音がちょっと高くなるぞ」などポイントを押さえて身構えます。
これには見出し①のメロディーを暗記することができているのが前提なので、まずここをクリアしてからの話です。
いきものがかりさんの「ありがとう」のサビ部分をお借りして例を出します。
音が極端に高くジャンプする箇所がありますので探してみてください。
あなたを見つめるけどーの “な” と “けど” の部分がジャンプポイントです。
つまりこのポイントの前の段階で飛び上がる意識をしておきます。
普通に足で飛ぶのと同じです。
これくらい飛ぶとわかっていれば予め膝を曲げて準備をしますよね。
最後に
音程(ピッチ)を良くするためのコツをお教えしました。
自分が音痴だからと言ってボイトレを習いにくる生徒さんが多数いらっしゃいますが、
私が本当に音痴だと思った方はその一割程度でした。
少し意識をかえるだけで音程はとてもよくなります。
部屋の掃除をするとき、すみずみまで磨き上げるかある程度で終わらすか・・・
この感覚に似ているかもしれません(^^;
もちろんコントロール力は日ごろから鍛えた方がいいと思います。
そもそも自分の声に音符がついているという概念がない人も多いので、
そんな方にはピアノを使って練習するのがオススメです。
ピアノを適当に鳴らして声で同じ音をだすだけ。
まずは自分の声に音符をつけましょう。
そしてピアノを奏でるように繊細に歌を歌ってくださいね♪
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