NYアポロシアターアマチュアナイトのオーディションに合格する方法

ニューヨーク生活

アマチュアナイトのオーディション情報をお伝えします

2019年夏時点での体験に基づいていますので、コロナ事情が明けたあとはかなり変化があるかと思いますが、ご了承ください。

ウィキペディアから引用

アポロ・シアターApollo Theater、アポロ劇場)は、ポピュラー音楽においてアメリカ合衆国で最も著名なクラブの一つであり、アフリカ系アメリカ人黒人)のミュージシャンアーティスト専用ともいえるほど関わりの深い有名なクラブである。
ニューヨーク市マンハッタン内の黒人居住地区「ハーレム」の125丁目に位置し、毎年130万人が訪れるニューヨークの観光名所の一つとなっている。

年に2回のオーディション

アマチュアナイトは人種も年齢もプロアマも関係なく無料で参加できるコンペティションですが、出場するためにはオーディションに合格しなければいけません。

毎年春と秋に2回行われ、1日250名限定で審査が受けられます(現在は変わっているかもしれません)。事前予約は不可の早い者勝ちなので、オーディション当日は朝早くから沢山の参加者の列ができます。

私は初めての参加だったので午前5時半から6時間並んでようやく建物の中に入れました。朝早くから並んだ甲斐あって、49番目に審査を受けることができました。

審査までのアドバイス

・本番でいきなり声を出さなければならない

・水分を多めに持っていく

・ある程度英語を勉強していく

・寒さ対策をする

・できれば一人は避ける

事前に声出しはまったくできません。ほかの参加者が発声を始めるとスタッフから一喝されていました。とても緊張する空気なので持参したミネラルウォーターがみるみるうちになくなります。自販機もないし、水を買えるところがありませんので多めに持参することをお勧めします。

あたりまえですが応募用紙は英文なのである程度勉強していったほうがいいでしょう。合格の際に連絡を受けるためのメールアドレスは必ず間違いなく記入してください。

ニューヨークの9月は夏ですが朝はかなり寒いです。長袖の羽織れるものを持っていくことを強くお勧めします。待ち時間が長いので地面に敷けるクッションなどあるとベスト。私は99セント均一で購入しました。

日本人の感覚だとトイレなどで少し列を離れても前後の人に話しておけば大丈夫ですが、向こうでは順番を詰められたりすることもあります。せっかく早く行ったのに並びなおし、なんてことにならないように、できるだけ誰かと一緒にいきましょう。

いよいよ審査の時

自分の前の参加者20組くらいのパフォーマンスを見ることができます。審査会場は実際のアポロシアターのステージではなく、小さめのステージがある真っ黒い部屋で行われます。基本的には合格者には後日メールで連絡があります(メールが来るまでは合否の問い合わせの連絡はできません)。ただし、審査員がすぐに合格させるパターンがあります。パフォーマンスが良ければ審査後すぐに手招きされて出演のスケジュールを組みます。

私は光栄にもそのパターンで合格することができ、1か月後に来てほしいと言われました。しかし5日後に帰国がきまっていたので来シーズン(2020年春)に出演することに決まりました。今思えば無理にでも出演すればよかったなぁと後悔の気持ちもありますが、来年はきっとアポロシアターの再開もアマチュアナイトの開催もできると信じています。

歌唱審査をする方へのアドバイス(個人的主観による)

・衣装は背伸びしすぎず自然体がいい

・選曲が合否を左右する

・持ち時間は90秒

ついつい気合の入った衣装で臨みがちですが、大事なのはパフォーマンスそのものです。意外性というものが高く評価される傾向にあるので、むしろ普通の人がダイヤの輝きを内に放っているほうが良いギャップが生まれます。

90秒という短い時間にしっかりと見せ場を作れる選曲をしましょう。アレサ・フランクリンやジェームス・ブラウンなどのソウルフルなブラックミュージックを選曲すると合格しやすいそうです。ただし、あくまでも自分らしく歌える選曲をすることが大切です。

さあ、日本人初のアマチュアナイト優勝 高橋あずみさん

彼女の力強い歌声は、私たちに勇気を与えてくれますね。大好きです。

私も彼女の背中を追って、次回のシーズンに挑みます!

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